明けましておめでとうございます☀️

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 2019年は、どんな一年になるかしらー、と期待が膨らむお正月です。
とはいえ、やり残したこともたくさん。なんとか、やり方を考えて、消化していかないとと、課題は尽きないです。私もまだまだやなと思いながらの年越しでした。

 フェアユングさんのニユースレターより、冬の養生、
第二話 「水」が冷えて起こる「冷えのぼせ」
 寒い冬の夜は、お風呂が恋しくなりますね。今は便利なもので、スイッチひとつで好みの温度で設定されたお湯があっという間に浴槽に満たされます。ほんの数十年前は、まず浴槽に水を張ってからガスで沸かしていましたのでなかなか温まらず、うっかり他の用事をしていたら今度は煮えたぎってしまい、水でうめたものでした。

 特に冬、こんな経験はありませんでしたか。ちょうど良い湯加減だと思い浸かってみると、足元が冷たくてビックリ!あわてて飛び出し、お湯をかき混ぜ直す・・・寒い日はたまりませんでしてね。
 
 あらゆる物質がそうですが、特に水は温まると上昇し、冷えると下降する性質があります。そのために下から沸かしていても、上の熱い層と下の冷たい層に分かれてしまうのです。

 これと同じ事が、身体にも言えます。東洋医学の五行説では、冬は「腎」を痛めるので注意するよう説きます。「腎」は体内の「水」=津液(しんえき)を全身に巡らせる役割を果たしていますが、その動力は熱エネルギーです。「腎」が冷えると「津液」を温めるパワーもダウンしますので、巡りが悪くなります。
 
 私たちは朝に目覚めてから晩に床につくまで、立っていても座っていても常に頭が上、足が下にあります。そのため、夕刻には下半身に冷たい水が溜まりやすくなります。この傾向が極端になった状態を「冷えのぼせ」と言います。寒い屋外から暖かい部屋に入ると頭に赤みが差し、なかなか元に戻らない方などがこれにあたります。更年期になると「冷えのぼせ」になる方が多いですが、ホルモン剤などの治療にあたる前に「下半身の冷え」を改善してみると良いでしょう。
 
 水に恵まれた日本では、古来より湯に身を浸す入浴を庶民も味わうことができました。お風呂は、湯の水圧でフクラハギにマッサージ効果をもたらし下半身に溜まった「津液」を上半身まで上昇させる効果もあります。寒い冬はシャワーやサウナよりも湯船でリラックスしましょう。

ー「冷えのぼせ」と高血圧ー
 
 高血圧のか方が冬に数値が上がりがちになるのも「冷えのぼせ」と関係があります。年齢を重ねると血液を循環させる力も衰えます。特に心臓からもっとも遠い足先に血液=酸素の供給が不十分になりますと、SOS の連絡が入り、心臓はポンプ圧を高めることで末端まで血液を運ぼうとします。これが高血圧の原理です。高血圧=血液がネバネバだとはかぎらないわけです。
 
 冬に「腎」が冷え、「津液」が下半身に滞留しますと脚がむくみます。膨れた細胞が足先の毛細血管を圧迫すると、さらに血流が悪くなります。このような原因で血圧が上がっている状態を「腎性高血圧」と呼びます。日本人はこのタイプの高血圧患者が多く、病院からむくみを取るために利尿剤を処方される方が少なくありません。

 確かに「むくみ」が「冷えのぼせ」を助長し、そのために血圧が上がるケースがありますので、「むくみ」を改善することは根本原因に対するアプローチだと言えるかもしれません。しかし身体とは難しいもので、運動しないと筋肉が衰えるように、臓器もクスリで無理やり作動させ続けると、自ら動く機能が低下してしまいます。利尿剤の使いすぎで、かえってむくみ体質になるリスクがあるのです。一時的には必要な場合もありますが、生活習慣を見直すことから改善を目指すべきでしょう。

 東洋医学の「五行説」では小豆や昆布なとの「黒色」食品を「腎」を助ける食材として推奨しています。これらはカリウムの含有量が非常に多いので利尿作用があり、むくみに良いのですが、クスリと違う点は身体をあまり冷やさないので安心して摂ることができます。

 健康には頭寒足熱は、下半身を温めることが大切ですが、室内に閉じこもってばかりいてはいけません。あえて寒い屋外に出て外気で頭を少し冷やし(首と肩は護ってください)、歩いて足腰を運動させ、下半身の「気」を巡らせることも大切です。「冷えのぼせ」によって頭痛・肩凝り・頻尿・不眠などの症状が起こる場合もありますので「気」と「水」のめぐりは大切です。
いかにですか? 冷えと水の滞り、水の滞りと、血圧の関係、ひとつの事が起こると、その波紋が次々と、身体に影響を及ぼしていく。それなりに身体も頑張っているのですが、限界を越えるともうダメですーとなるのですね。血圧が上がる理由、わけもなく高くなっているのではありませんでした。理由がわかれば、薬でごまかすより理由をたどって、そこを正していくことが本当の意味の治療ではないかと思います。まさに冬の養生が必要なわけてすね。季節の変化と、人の身体には、深ーい関係があるのですね。
 フェアユングさんのニユースレター第二話でした。
写真は元旦の朝陽と、頭の上で細くなった月です。月は、太陽に背を向けて少しかわいい。

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