湿度の上昇により、また水はけが悪くなる季節
今回から4回に分けて、フェアユングさんの梅雨の過ごし方を掲載させて頂きます。
第一話 梅雨は水分量にご注意
外出時に折りたたみ傘の欠かせない季節が今年もやってきました。うっとうしいですが、梅雨は日本人の主食であるお米にとっては恵の季節です。雨の少ないヨーロッパでは、乾燥に強い麦を育て、パンを主食にします。風土によって食生活も違ってくるのです。
梅雨は気温が高くなってきますので、気付かぬうちに水分の摂取量が増えてきます。飲んだ分だけ排泄しなければいけませんが、入れ量が出す量を上回ると余分な水分が体に溜まり腎臓に負担がかかり体調を損ねます。
曇りや雨、湿度の高い日は洗濯物が乾きませんね。雨が少なく平地が多く風通しの良いヨーロッパでは、夏が近づくと空気がより乾燥し、洗濯物がパリッと乾くように体内の水分が減少し、塩分濃度がたかくなるので、薄める必要があります。そのためヨーロッパでは、水を務めて飲む事が健康法になるのです。
一方、日本は雨が多く山々に囲まれたでこぼこの地形のため、湿度が高くなりやすいので、夏が近づくと梅雨になり、身体から水分が蒸発してくれません。東洋医学ではしばしば「水を控えなさい」と説かれるのは日本の風土を踏まえた上の事です。
飲料水だけが水分ではありません。食物そのものにも水分が含まれていることが見過ごされがちです。生米はかちかちですが、ふっくら炊きあがったご飯の60%以上が水分なのです。偶然でしょうか、人体の水分量と同じですね。ごはんに味噌汁がつけば、生きるための水分量は確保できているのです。
小麦粉を粉にして、焼き上げるパンの水分は30%ほどです。食べる直前にトーストにすると、さらに水分は奪われます。スープを添え、さらに紅茶などが必要になります。食事の内容によっても水分摂取量は変わってくるわけです。
トマトやきゅうりなど、旬の食物も水気の多いものが中心になってきます。水とは上手に付き合いましょう。
「水滞」について
身体中の水分量を調節するのは腎臓です。乾燥気候である欧米では腎臓疾患が少ないため、腎臓病の新薬研究は腫瘍が少ないので進んでいません。現代医療では腎臓が尿をうまくつくることができない腎不全に対する治療法は人工透析しかありません。日本では毎年多くの透析患者が増えていますが、毎週3回以上病院にかかる負担は大変です。
「腎」を傷めないうちに「水滞」=身体に余分な水分が溜まった状態に陥っていないかどうかチェックしてみましょう。
*水滞のセルフチェック:5つ以上あてはまるものがあれば生活を見直しましょう。
・冬は寒がり、夏も暑がりである。
・頭が重たい感覚(頭重)がある
・朝なかなか目覚めない
・起床時に瞼が垂れていることがある
・口の中に唾液が溜まりやすく、よだれが出やすい
・塩辛いものをむやみに食べたくなる
・舌の横側にぎざぎざの歯の跡がつく
・ジャンプすると胃の辺りで、チャプチャプ音がする
・夕方になると靴がきつくなる
・靴下の跡がつく
・脚がだるく、長時間たっていられない
・特に運動や過食をしなくても一日の中で体重の増減が2kg以上ある
ご参考にしてください。
水滞の初期症状は、青白い顔色になります。生姜や蓮根ネギなど「白色」の食品を務めて摂ると良いでしょう。
進行して腎がくたびれると、くすんだ黒っぽい顔色になります。小豆や海藻などの「黒色」食品がおすすめです。
以上、フェアユングさん、梅雨の過ごし方第一話でした。
さあ、もう雨が降ってきました。今まではただ、日本の気候の特徴だなあ、梅雨は。なんて漠然ととらえていましたが、こんな深い影響があるとは思ってもおりませんでした。確かに汗がべたべた、洗濯物じとじと、通勤通学でびしゃんこなど、表面的な不快感は感じていましたが、やっぱり体の中でも大変なんですね。私は7月生まれですが、なぜか6月7月に調子を崩すことが多く、これまでに2度入院経験がありますがどちらも、6月~7月頃。もしかしたら、腎が弱い体質なのかもしれません。気を付けます。
ご飯中と前後30分は、お茶お水は控える。おみそ汁は食べましょう。冷たい、甘い炭酸飲料的なものも、腎を傷めるようですので、控えた方がよさそうですね。少し振り返った時、あぁ、、あれが良くなかったなと思い当たることがあれば、とりあえず次は同じことはやめておく。それだけでも随分かわれるでしょう。
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