細い月が。秋の養生の第5話

フェアユングさんのニュースレターより、

第五話 「肺」「大腸」と皮膚は表裏一体

 落ち葉の散る風景は何かもの哀しく、詩が似合う季節てす。

ふるさとの 訛りなつかし 停車場の ひとごみの中に そを聴きにいく

 詩人・小説家てある石川啄木の作品です。この孤独感は今の私たちにも通するところがうりますね停車場に枯れ葉が舞う情景がなんとなく思い起こされます。啄木は若くして肺を病んでこの世を去りました。当時の芸術家には何故か結核など呼吸器系で亡くなったかたが多いのです。東洋医学の五行説で「悲しみ」は「肺」を病むと説くので・・・とはこじつけでしょうか。

湿度の高い日本において、晩秋は、空気が乾燥する時期です。乾いた冷たい空気が鼻・喉から気管支に触れ、粘膜の潤いを奪うため、喘息など、「肺」のトラブルを起こしやすい季節です。また、乾燥肌や湿疹、吹き出物などの皮膚のトラブルも多い季節です。これらの改善に「大腸」のケアが大切だと聞けば・・・違和感があるかもしれませんね。

鼻や喉と皮膚の間は壁などで遮られてはいません。そのまま気管支から肺へと空気は自由に出入りできます。私たち人間も皮膚呼吸をしており、皮膚は表側の「肺」たとも言えます。

子供が便秘になると浣腸をしますように、大腸と皮膚は肛門を通じて繋がっています。便秘になるとにきびや吹き出物が出やすくなりますが、これは大便から捨てられなかった汚れを皮膚を通じて排泄させている、身体の応急処置なのです。皮膚は表側の「大腸」だとも言えます。

子供の頃、アトピー性皮膚炎だった方が成長してからアレルギー性喘息の症状を起こすことか有り、これをアレルギー・マーチと呼びます。根本の原因が「大腸」からの老廃物の排泄が不十分なため、地続きである皮膚や「肺」で処理しようとする身体の浄化活動かアレルギー反だとも考えられるのです。患部のケアも大切ですが根本の「大腸」にも目を向けてみましょう。

ー「大腸」の汚水が「皮膚」に回るー

 私たちが飲食したものは全て胃でこなされ、小腸で必要な栄養分を吸収された後、残りが大腸まで運ばれます。この段階ではどろどろのお粥状で、大腸のリンパ菅が適度に水分を吸い上げることによって、固まった大便になるのです。
もし大腸まで危険なばい菌が押し寄せて来たら、とっさの判断ですぐに排泄するため、下痢になります。

 大腸から吸い上げた水は、腎臓に回され再利用されます。そのために大腸と腎臓は近くにあるのてすね。身体は実に良くできています。
 この時に大腸のリンパ菅が脂肪や未消化のたんぱく質などで目詰まりしていると。老廃物を含んだ汚水が、リサイクルされてしまいます。皮膚が汗腺を使って、汚水を排泄させたものが湿疹です。

老廃物が多すぎると、今度は汗腺が詰まってしまい、皮脂腺から油分が上手く分泌できなくなります。そのため皮膚の潤いが失われ、かさついてしまいます。これがアトピー性皮膚炎の原因な一つだと言えるでしょう。

「大腸」を植物の「根」に例えるなら、「肺」や「皮膚」は水蒸気を発散させる「葉」の役割を果たす器官だと言えます。植木の葉が病気にかかったら、根っこの状態を確認する必要があります。

 食欲の秋と言われるように新米が収穫され、魚も脂が乗り、果物も豊富でついつい食べ過ぎがちな季節てす。まずは、腹八分、トラブルを抱えている場合は腹六分で調整しましょう。

 肉や魚料理にはスパイスを使うことで腸内の腐敗は防げますが、「肺」や皮膚のトラブルが既にある場合は発散・排泄作用が強くなりすぎ症状が悪化します。
ご馳走はしばらくお休みし、大根やネギ、玉ねぎなどの「白色」で、生で食せば「辛味」のある野菜を煮込んだり、味噌汁などのぐに用いて辛味を飛ばして食べると「大腸」を痛めずに老廃物の排泄を緩やかに促進してくれます。

ー五行と感情ー

 五臓六腑と精神状態には興味深い関連性があります。全国で講演活動もされているフード&メディカルコンサルタント・岡部賢二先生が五行と心の相関関係をわかりやすく説かれた『心とからだをきれいにするマクロビオティック』(PHP 出版)はお勧めの1冊です。
 
 「肝」・・・「怒」
 せっかちで怒りっぽく、いつもイライラしているかたは「肝」がウィークポイントです。眉間に縦じわが刻まれやすくなります。味付けの濃い料理や脂っこい料理を控え。梅干や糠漬けなどの「酸味」を摂りましょう。

開運ポイント:「執着を捨てる」

 
 「心」・・・「喜」
 笑い上戸で泣き上戸、感情の起伏が激しくにぎやかな方は「心」がウィークポイントです。頬や手の平が赤くなります。スパイシーな料理を控え、青菜や野草の「苦味」を摂り、「血」をおちつかせましょう。

開運ポイント:「お金で買えない小さな幸せを探す」

 「脾」・・・「憂」
 取り越し苦労で思い患い、心配事で寝付けない方は「脾」(ひ)がウィークポイントです。手の平が黄色く、猫背気味になります。スイーツや果物を控え、さつま芋やかぼちゃなどの穏やかな甘味で「脾」の緊張を和らげましょう。

開運ポイント:「足ることを知り、現状に感謝する」

 「肺」・・・「悲」
 感受性が高く、理由のない寂しさを感じ苦しむ方は「肺」がウィークポイントです。色白てお肌のトラブルに悩まされます。乳製品や卵を控え
大根やネギ、生姜などの「辛味」で「気」を発散させましょう。

開運ポイント:「素直にハイ!と返事してみる」

 「腎」・・・「怖」
 先の見えないことに不安をかん、決断できない方は「腎」がウィークポイントです。水分の摂りすぎに注意し、小豆や海藻、味噌などで「腎」を強化し余分な「水」をはきだしましよう。  
 
開運ポイント:「過去の恨みを水に流して生まれ変わる」

さあ、秋の夜長、食欲の秋、紅葉狩り、とっても忙しくなりそうな、食べ過ぎがちになりそうな予感❗の秋本番、上手に過ごせそうですか?知ってると知らないでは、やはり違いが有りそうですね。

写真は、最初の月は、一昨日の夜撮りました。後の写真は、印象深いものを、選んで載せました。中でも、真っ赤な雲が映ったのと、真っ直ぐな道、雲の赤ちゃんがいっぱい など好きです。

自然食品・健康食品の店 デージー

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