お待たせしました。第五話です。

フェアユングさんのニユースレターより。

第五話 節分は身体も「福はうち」


 立春の前日にあたる節分は大寒の最終日、つまり冬から春への節目の日です。そのため、江戸時代には大晦日てなく節分を本当の新しい年越しとする考え方がありました。立春の前に蕎麦を食べて身を清め、新しい年を迎える・・・この習慣を「節分蕎麦」と呼んだそうです。

 蕎麦はタデ科の植物で、果実(ソバの実)の胚乳から蕎麦粉を作ります。生薬学では「脾」「胃」「腎」に作用すると言われ、血管を丈夫にするフラボノイド(ルチン)や食物繊維が豊富で寒い時期に適した食材だと言えるでしょう。

 豆まきは、一家の主人が煎った大豆を撒き、家族は自分の年の数だけ食べると無病息災、家内安全の一年を過ごせるとされた習慣ですが、実はこの行事には東洋医学・易学の「五行説」がベースにあるのです。

 「五行説」では、自然の原理を「木」「火」「土」「金」「水」の五元素に分けて捉えますが、このうち「金」に「厄病」の意味があります。鬼が持っている金棒は「金」=「厄病」の象徴なのです。この「金」を溶かして退治するのが「火」になります。

 大豆はとても固いので「金」=鬼になぞらえます。これを「火」で煎って柔らかくし家の外に撒く=追い出す。とどめに人間が食べてしまうことで鬼退治が完了する、という意味かあるのです。また、豆=種を撒くことには「木の誕生を助け、「春」を呼ぶと言う意味も込められています。

 「鬼」にされてしまった大豆ですが、生薬学では「脾」「胃」を助け女性のホルモンバランスを整えるイソフラボンも豊富なので、足腰の冷える時期には特に有効な食材です。

 節分に吉方向を向いて太巻き寿司を食べる「恵方巻き」は大阪・船場の海苔問屋さんの習慣が広まったものですが、真っ黒な海苔も寒い時期に肌を守るビタミンA、亜鉛などが豊富な健康食材です。

ー老化は足腰から・・・「腎虚」にご注意ー


 節分の豆や海苔は、ホルモンバランスを整え若さを保つ食材であることがわかりました。では、とのような状態を指して「若さが衰えた」と考えるのでしょうか。

 東洋医学では、実年齢よりも老けた外見や体調を「腎虚」と呼びます。男性の勢力減退の意味だけで捉えられがちですが、男女を問わず健康を考える上で非常に重要な概念です。

 「腎虚」の症状

 ・記憶力、思考力の低下
 ・視力、聴力の低下
 ・白髪、抜け毛の増加
 ・夜間の頻尿
 ・尿が勢いよく出ない、一回の排尿量が少ない、残尿感がある。
 ・脚のむくみ、だるさがある
 ・長時間立ち続けることができない
 ・眠りが浅い、起床時にも前日の疲労が残っている
 

 「腎虚」の原因

 ・足腰の筋肉の衰えによる下半身の血流低下
 ・「脾気虚」(ひききょ)=消化器官の衰えから来る身体内部の冷え
 ・「水滞」(すいたい)=体内の水分が過剰な粉とから来る下半身の冷え
 ・「腎」が必要とする咸味(かんみ)カルシウム、亜鉛などのミネラル欠乏

腎虚の対策

 ・なるべく歩き、足腰の筋肉を使う。
 ・冷たい飲食物はなるべく避ける。
 ・豆、ごまなどの「種」や、海藻、小魚、「根菜」をしっかり摂る。


いかがでしょうか。「腎虚」と言われると私たちもそろそろだなと、振り替えると思い当たることいろいろ。
 食べ物で、そこんところ、なんとかできるのなら、ぜひ、食べ物を頂くとき、選ぶとき、思い出したいですね。これはやめて、これを食べて。。。選択の。連続。。
 人生、選択の連続が繋がって今の私、あなた、あの人も、ここにいます。みんなそれそれの、想いや、目標、憧れなどを持ちながら、日々の、細かい、細部にわたる選択の、気の遠くなるような数々の判断の連続の結果が、今この瞬間なのですね。すこしまえに、ドラマに出てきた言葉で、「真実は細部に宿る」だったか、妙に忘れられない言葉で。言い替えるなら「今この時」は、「細部が産み出す」みたいな感じ。食べ方ひとつ、とはいえ、それも、今の私を創っている大切な生きている証のひとこまなのですね。思いひとつで、きっと人は、どんな方向にも自由自在なのでしようね。昨日がダメダメでも、また、今日から新しく積み上げて前に進もうっと。て、なんだか終わりが独り言ですみません。ではまた。

写真は、ちょっとだけの、オレンジの日差しに見せられました。ほんの、一時の景色。

自然食品・健康食品の店 デージー

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